背景・目的
(Executive Summary)
現状の課題
「実写では撮影困難な体内でのデバイスの動作を可視化」
「専門的で難解な作用機序(MOA)の理解不足」
「類似製品との特徴や機能の違いを挙動や治療効果で表現」
など、クライアントが抱える課題を明文化します。
制作の狙い
3D-CGやイラストによる「情報の可視化」を通じて、医療従事者の理解を深め、製品導入や治療の確実性や安全性を高めることを目指します。
解剖学的バリエーション
標準的な解剖図だけでなく、屈曲の強い血管や石灰化(Calcification)を伴う病変など、困難な症例(Complex PCIなど)での対応力をアニメーションで示すと、専門医の関心が非常に高まります。
ターゲットと活用シーン
視聴ターゲット
医療従事者(医師・看護師)、MDIR(医療機器情報担当者)など。
活用メディア
医師・医療従事者への手技説明、学会発表、Webサイト、展示会ブース、
MDIR用タブレット、患者向けインフォームドコンセントにも応用可能。
一度モデリングしたデータは、パンフレット用の静止画や、展示会用の
大画面映像、SNS広告などへ横展開が可能です。
CG表現の提案
(Visual Strategy)
表現手法
3D-CGアニメーション
臓器やデバイスの構造や動きを、実写では不可能な視点で描写します。

2Dインフォグラフィック
統計データ、フロー図、製品サイズ展開などを分かりやすく整理します。

専門的な内容を
映像化する表現力
1. 映像技術と表現力
医療機器の特徴を正確に伝えるためには、映像技術と表現力の両立が求められます。特に、内部構造や微細な動きを伝えるためには、3DCGやアニメーションを駆使した可視化表現が効果的です。
2. 豊富な医療知識・実績
血管内デバイスや内視鏡機器などの動画では、肉眼では確認できない動作をCGで再現し、医療従事者の理解を促すケースが多く見られます。こうした表現を実現するには、映像技術に加えて、医療知識を踏まえた演出力が必要です。
デバイスの構造的機能、生体解剖学: 構造(形態)、生体機能(生理)を理解した上で、映像製作技術を駆使しシミュレーションすることによって医療機器の価値を的確に伝える動画が完成します。
制作フローと管理体制
1. ヒアリング・要件定義
製品紹介パンフレット、仕様書、デバイスの写真、CADデータ等の提供確認、専門医による監修体制の構築。
(可能な場合デバイス本体を提供して頂く)
2. プリプロダクション
打ち合わせ段階でMDIR担当による医学的根拠(エビデンス)の監修を元に構成案・シナリオ(絵コンテ)作成。

3. クライアント
シナリオ・絵コンテ提出に対して: 専門用語と映像表現の整合性チェック。
医療機器メーカーの動画は、プロモーションであると同時に学術的資料でもあるため、第三者による監修を取り入れることが信頼性の鍵を握ります。
4. プロダクション
クライアント社内稟議で確定した内容を元に、モデリング、アニメーション、テクスチャリング(質感設定)、最終レンダリング作業。
モデリング
臓器や血管、骨格、筋肉の三次元形状モデルなどについては別途個別にモデリングいたします。
テクスチャ(質感設定)
アニメーション

補足説明
臓器や血管、骨格、筋肉の三次元形状モデルなどについては使用頻度が高いと見込んで、初期投資として多くの工数を投入して精密に制作しております。
そのため形状データの制作コストは1回の仕事で回収を行っているわけではなく、安価に良質の三次元形状データをご利用いただくことが可能となっております。
上記のような事情から、残念ながら「共通素材だから無償にしてほしい」というご要望にはお応えすることができません。
ただし過去に蓄積した三次元データを活用することにはコスト以外のメリットがあります。
それはスピードです。
ゼロから形状をモデリングする場合、数か月かかるような案件でも数日で仕上げることができるようになるなど、弊社は過去の膨大な形状データの蓄積を活用し、スピーディなCG制作を実現しています。
5. ポストプロダクション
全体編集(オープニングロゴ、画面展開・合成・アニメーション追加)、ナレーション収録(必要な場合)、BGM、テロップ挿入。

編集段階で臓器や血管と合成。


ナレーションブース完備
6. 修正ルール
各工程(ラフ、完成前)での複数回確認動画を送付(写楽専用サーバーからのダウンロード)しミスを防ぎます。また法改正や製品アップデートを見越して、編集しやすい構成や素材管理を行って、修正コストを抑えています。
7. 納品
各種プラットフォーム(学会用4K、Web、iPad等)への最適化。
動画は作って終わりではなく、法令・製品情報とともにアップデートしていく「運用型コンテンツ」として考えることが求められます。
ストーリー構成
(Storyboard Outline)
❶導入:課題の提示
CG・3Dインフォグラフィック
対象となる疾患の病態や、従来の治療法における課題(血管の閉塞、手術の侵襲性など)を3D映像でリアルに描写します。
患者の現状や、既存の治療における「解決すべき課題」を明確に提示し、視聴者の共感を誘います。
❷デバイスの登場・概要
精密3DメカニカルCG
デバイスの全体像を美しい質感で表示します。カメラを回転させながら、製品のデザインや特長的なパーツをクローズアップします。
製品名と、そのデバイスが持つ最大のコンセプトや革新的な特徴を簡潔に紹介します。
❸作用機序(MoA)の可視化
【重要な核心部】
体内・ミクロCG
デバイスが体内に挿入され、患部に到達して作動する一連のメカニズムをシミュレーションします。(例:カテーテルが血管を広げる瞬間の様子など)
独自のテクノロジーがどのように機能し、安全かつ効果的に治療を行うかをステップバイステップで解説します。
❹製品仕様
グラフ・2Dインフォグラフィック
従来品との比較データ、サイズラインナップ、仕様などを提示します。
❺結び・エンディング
ブランドロゴ
デバイスのロゴ、企業ロゴ、および製品パッケージなどを表示します。
キャッチコピーと共に、WEBサイトへの誘導や問い合わせ先(学会ブース番号など)を表示して締めくくります。
スケジュール
制作期間の目安
一般的に6~10週間程度。
誇張表現・誤解を招く
表現の回避
医療機器の性能や効果を誇張したり、誤解を生むような演出をしたりすることは避けるべきです。視聴者が医療従事者であっても、映像表現の印象は強く残るため、少しの誇張でも過大評価につながるおそれがあります。
例えば、比較対象が明示されていない「従来比〇倍」といった表現や、過剰に演出された映像効果は慎重に扱う必要があります。
表現を検討する際は、実際の製品仕様や臨床データをもとに、正確な情報伝達を優先することが重要です。誤解を避けるために、動画内でのテロップや注釈の活用も有効です。事実を淡々と伝える構成であっても、映像の質や編集技術によって十分に魅力を伝えることができます。
誠実な表現が、結果的にブランドへの信頼を高める最も確実な方法です。
著作権の帰属と譲渡
1. 原則
委託して制作費を支払っても、契約で定めない限り著作権は「制作会社」に残ります。
2. 譲渡契約
発注側が自由に活用(改変や他メディアへの流用)したい場合は、「著作権譲渡」の条項を契約書に含める必要があります。しかし実写構成と違い様々な構成部品が合成により製作されている為、個々の権利を分離できません。
素材(BGM、フォント、フリー素材)によっては使用目的範囲が定められている場合があり、そのままでは流用は難しいです。当社では改変や他のメディアへの流用が必要な場合、変更作業を安価で迅速に行いますので先ずはご相談ください。